- やらなきゃいけないことはあるけど、何もしたくない…
- 特に見たい映画があるわけじゃないけど、何かいい映画ないかなぁ?
- 落ち着いた、ほっこりする感じの映画が見たい!
皆さんもこんな気持ちになることはありませんか?
私はよくあります。笑
何か特別見たいものが決まっているわけではないけど、
心温まるような(でも号泣はしたくない)
ちょっと笑えるような(でもコメディ過ぎても…)
そんな映画が見たい!
色々見ていたら、いい作品を見つけたのでご紹介したいと思います(*‘ω‘ *)
ロングトレイル!(2015)
ほのぼの~な、心温まる物語。
自然に触れるドキュメンタリーかつ、男の友情にクスッと笑ってしまうコメディです。
欧米で人気の作家、ビル・ブライソンの著書「A Walk in the Woods」が原作。
ビル・ブライソンの実話に基づくお話です。
原作では40代のブライソンですが、映画では70代の設定になっています。
ざっくり言うと、しわくちゃのおじいちゃん達が、助け合いながら山を歩いていく物語。
雰囲気は「最高の人生の見つけ方」に似ていますが、結末や感じるものはかなり違う印象です。
この映画は、普段の暮らしを励ます、みたいな感じ。
ものすごい感動というよりは、日々の小さな出来事に感動という感じがします。
あらすじ
旅行作家のブライソンは、長旅を終え、自宅での暮らしに退屈していた。
最後の冒険に「アパラチアン・トレイル」に挑戦することを考えた。
アパラチアン・トレイルは、3499km続く登山道。
アメリカ合衆国東部をアパラチア山脈に沿って南北に縦貫するルートである。
トレイルの全区間を、1シーズン内に踏破するスルー・トレイルには、毎年約2,000人が挑戦する。
しかし、成功するのは10%と言われ、道中で命を落とす人も多い。
それを知っていた妻は、どうにかブライソンを引き止めようと、過去の事件や遭難の記事を読ませる。
それでも諦めないブライソンに、相棒がいたら良い、と妻は伝える。
同世代で一緒に歩く人は見つからないだろうと思っていた妻だったが、ブライソンは手当たり次第に友人に電話をかけた。
案の定、友人たちは断るばかり。
そこにカッツから電話が入る。
カッツは、昔ブライソンとヨーロッパを旅した悪友であった。
これでトレイルに挑戦できる!と思ったブライソンだったが、カッツと会ってみたら足も引きずっていて、歩けそうではない。
心配しながらも、アパラチアン・トレイルに挑戦するブライソンだった。
登場人物
とてもシンプル!メインは一緒に山を登るブライソンとカッツの2人です。
ビル・ブライソン
この映画の主人公。
長年、旅行作家として活躍していましたが、今は隠居生活を送っています。ある時、アパラチアン・トレイルを歩くことを最後の冒険にしよう!とひらめきます。
演じるのは、ロバート・レッドフォード。
【代表作】
「明日に向って撃て!」(1969)
「華麗なるギャツビー」(1974)
俳優は引退しましたが、現在環境活動家としても活躍されています。
スティーヴン・カッツ
ブライソンの古い友人。アパラチアン・トレイルを一緒に歩きたいと申し出ます。
足を引きずり、「本当に歩けるのか?」と誰もが疑う、よぼよぼのおじいちゃん。
なんだかんだ言って、ちゃんと歩くのがえらい。笑
演じるのは、ニック・ノルティ。
【代表作】
「48時間」(1982)
「サウス・キャロライナ 愛と追憶の彼方」(1991)
キャサリン・ブライソン
ビルの妻。冒険大好きな夫が、やっと落ち着いてくれたと思ったら、山に登るとか言い出してもうっ!て感じになります。
それでも夫のことを思って、家で待っていてくれる優しい奥さんです。
演じるのはエマ・トンプソン。
【代表作】
「ハワーズ・エンド」(1992)
「いつか晴れた日」(1995)
ハリーポッターシリーズでは、なんとトレローニー先生を演じている女優さんです。全然気が付かなかった…!
ストーリーと感想
登山道で出会う人々や、宿泊先で起こるちょっとした出来事など、細かく描かれます。
あるある!わかる!なユーモアがいっぱい
これといって大きなイベントはありません。
でも、女性との出会いや、2人の些細な揉め事など、誰かと生活したことがある人にとっては「あるある」なことが散りばめられており、なんだか懐かしい気持ちにもなります。
気の合わない登山者をどうやって撒こうか?とか。笑
大の大人が一生懸命、嫌いな人を避けようとするのが笑えます。
また、2人の性格が正反対がゆえ、ケンカもすれば、意気投合するなど、軽妙なやり取りに思わず笑ってしまいます。
山を登る楽しさ
登山経験者なら、一度は心に残る景色を見たことがあるのではないでしょうか?
この映画でも、2人がなんとなく歩くことを決めた山中で、見渡す限りの絶景や自然に触れ、言葉を失うシーンが出てきます。
こういったシーンが、とてもよく伝わってきます。
まるで自分が登った山で、あの時の感動を思い出したような気持ちにさせてくれるのが嬉しい。
まとめ
「あの映画見たい!」と作品名が浮かぶ時もあれば、「何でもいいけどいい作品ないかなあ~」とストーリーやジャンルで選びたい時もありますよね。
アクションほど激しくなくていいけど、心温まるストーリーがいい。
ちょっと笑えたら、もっといい。
そんな時にこの映画はぴったりでした。
自分もまた山に登ったり、誰かと長旅に行ったりしたいな~。
そして帰る場所のあることの有難さを、しみじみ感じたい。
そんなほっこりをくれる映画でした!