山梨での観光に、猿橋への散策はいかがでしょうか?
今回は猿橋の見どころや歴史、アクセスについてご紹介します!
猿橋とは
猿橋(さるはし)は、山梨県大月市の桂川にかかる橋です。
岩国の錦帯橋、黒部の愛本橋と並ぶ、日本三奇橋のひとつとされています。
橋脚を使わず、両岸の4段の刎木(はねぎ)で橋板を支えているのが特徴。
その珍しい構造と美しい景観から、歌川広重が全国の名所を描いた晩年の作品、
「六十余州名所図会」にも描かれています。
奇橋(ききょう)とは?
日本の古橋の中で、構造が変わっていて珍しい橋のこと。
日本では、三奇橋として知られています。
- 山梨県「甲斐の猿橋」 木造の刎橋(はねばし)
- 山口県「岩国の錦帯橋」木造のアーチ橋
- 富山県「黒部の愛本橋」 木造の刎橋
現存しておらず、新しく架け替えられました。
そのため、
- 栃木県「日光の神橋」 木造刎橋と桁橋の組み合わせ
- 徳島県「祖谷のかずら橋」シラクチカズラを編んで作られた吊橋
が加えられるのが一般的です。
見どころとその歴史
見どころ
猿橋は、全長30.9m、幅3.3m、高さ30mの刎橋(はねばし)。
刎橋とは、江戸時代にあった木造の橋を架ける技法のひとつです。
深い渓谷や、流れの急な川に橋を架けるなど、橋の脚を立てることが難しい時に採用されます。
刎木(はねぎ)と呼ばれる木材を岸の岩壁に斜めに差し込み、その上に別の刎木を差し込んでいきます。
下の刎木に支えられているため、上の刎木は徐々に長くしていき、橋全体を支えられる構造になっています。
猿橋では4段の刎木に、橋板が支えられています。
屋根がついているのは、雨などで刎木が腐食しないようにするためです。
歴史
西暦600年ころ、このあたりの交通は整っておらず、渓谷を渡ることなど思いもよらないことでした。桂川渓谷は原始林に覆われており、橋を架けるのに難航したようです。
そんな時、たくさんの猿がつながりあって対岸へと渡っていく姿を見た、造園博士の志羅呼(シラコ)。
猿たちが川を渡る様子からヒントを得て、橋を架けるのに成功しました。
そこから猿橋、という名前がついたのだそうです。
猿たちの姿から刎橋を造ったなんて、すごい感性です…
6~7月には、猿橋公園の遊歩道沿いに紫陽花が咲き、紫陽花の回廊となります。
梅雨シーズンのお散歩にもおすすめです!
また、11月頃には紅葉も美しくなります。
桂川を眺めながら、ゆっくりと景色を楽しみましょう!
基本情報&アクセス
住所
山梨県大月市猿橋町猿橋
アクセス
JR中央本線 猿橋駅から徒歩で20分
中央自動車道大月ICから、車で20分
猿橋駅からバスで約12分
駐車場:バス2台 普通車10台
猿橋の近くのおすすめスポット
1. リニア見学センター
猿橋から車で約20分。リニア見学センターがあります。
試験運転日であれば、実際にリニアモーターカーが目の前を走っていく姿を見ることが可能!
見学センター内では、リニアモーターカーがどのような仕組みで走行するのか、実験や展示を見ながら楽しく学ぶことができます!
2. 道の駅つる
リニア見学センターから車で3分の所にあるのが「道の駅つる」。
地元のお野菜やお土産はもちろん、手作りの調味料や山梨県産のワイン・日本酒も。
季節のフルーツもお安く購入することができます。
また、美味しいランチやジェラートもあり、お買い物にもぴったり!
猿橋を訪れた際には、ぜひ足をのばしてみてください!
ニッポン旅マガジン https://tabi-mag.jp/